とある少女の思考回路 下(side桃百合) 榊叔父様の電話は姫華が起きてすぐにかかってきた。 榊『竜崎先生は仕事をこなせるならいいとおっしゃっていた。 マネージャー業は出来るかな?』 姫華「できるよぉ♪ じゃないとしたいなんて言わないもん。 すぐに向かうから、場所教えて?」 やっと王子様たちに会えるわ♪ 早く準備しなきゃ! 榊『わかった。 場所は××諸島の榊グループが管理する島だ。私は今から部長たちに話があるから失礼する 島で会おう』 電話が切られ、姫華は急いでキャリーバックに服や化粧品を詰めた。 それからヘリコプターを呼んですぐに乗る。 乗っている間は念入りにお化粧をしていた。 王子様たちに会うんだもん♪このままでも可愛いけど、可愛らしく綺麗にしなくちゃね! 一時間くらいして小さな島に着いた。 素敵な合宿所があったから感動しちゃったv テニスコートが見えてすぐさま王子様たちに会いに行こうと思ったけど、先に榊叔父様に会わないと非常識よねぇ… 合宿所の中に入って使用人がいたから榊叔父様の居場所を聞いて案内してもらった。 使用人「榊様、姫華お嬢様をお連れしました。」 榊「…入れ」 使用人が開ければ、高級そうな椅子に座って書類を見ている叔父様がいた。 やっぱり素敵な叔父様ね! でも王子様しか愛せないけど♪ 中に入って姫華は可愛い笑顔を向ける。 桃百合「初めましてぇ、榊叔父様♪ あなたの姪の姫華よ!」 榊「寒い中よく来てくれた。 そこのソファに座りなさい。キミ、暖かいミルクティーを彼女に…」 使用人「かしこまりました」 ロココ調の可愛いピンクのカップに注がれるいい匂いのミルクティー。 ホント、姫華ってお姫様よねぇv ケーキも添えられて姫華はさっそくミルクティーを一口飲む。 姫華「わぁ!このミルクティーおいしぃ〜!」 流石は榊叔父様ね! 榊「口に合って良かったよ。 募る話しはあるが、とりあえず今回の合宿についてを話しておこう。」 榊叔父様はそう話を切り出した。 青学に立海、氷帝、四天宝寺が来てるのね まぁ、王道よねぇ♪ ルドルフや山吹とかは後々攻略しないと! 榊「それから、今回の合宿では一人臨時マネージャーとして氷帝からきている。 共にマネージャー業に励んで貰いたい。」 氷帝から臨時マネージャー!? 桃百合「え…姫華以外にマネージャーいるのぉ?」 榊「あぁ、 氷帝学園中等部一年の暁来 このんだ。わからないことがあったら彼女に聞くといい」 青学だったら桜乃とか朋香とかってわかるけど… 氷帝の暁来 このん…? もしかして、姫華と同じトリッパー…? だったらすぐに潰さないと! 姫華以外のお姫様なんていらないのよッ!! 王子様たちだってそう願っているハズだわ! 榊叔父様の話が終われば王子様たちに会いにロビーに向かった。 もうすぐできっとお昼休みだからここに来るわよね。 時計の短い針と長い針が12時で合わさった時、足音と話し声がだんだんと聞こえてきた。 あぁ!王子様たちがもうすぐで姫華に会いに来てくれる…! ドアが開いた瞬間、マンガやアニメ以上にかっこいい景吾たちが見えた。 ようやく会えたわ!姫華の王子様たち!! 姫華の声に気づいてくれたのが景吾たちがこっちを見た。 かっこいいかっこいいかっこいいッ!! みんなみぃんな、姫華のもの!!! 姫華が可愛いからか蔵に国光なんて固まっちゃってて、精市は満面の笑み! これから姫華の取り合いをしていくって想像しちゃうともう最高よvV でも、いくら話しかけてもみんなツンデレなのか照れてるのか反対のことばかり言うのよねぇ… そこが可愛いんだけど♪ 精市に抱きついたら照れてるのか離されちゃった。 景吾もうらやましいのか不機嫌そう。 榊叔父様の姪だって言ったらみんなびっくりしてた。 ふふ♪あぁ、楽しい! でも、そんな楽しい気分は若とチビな女が入ってきたことで途切れた。 若はいいのよ、一番好きなキャラだもの。 問題はチビな女よ! きっとあれが『暁来 このん』ね! 妹キャラでも目指してるのかしら? 身長チビ過ぎるし、きっとトリッパーね!! でもあんなチビに姫華の王子様はあげないんだから! あの女が気にくわないけど、とりあえず若に挨拶しなきゃ! やっぱりかっこいいッvV ツンデレな若も好きだけど、姫華はデレデレで溺愛してくれる方が好きなのよねぇ♪ 依存とか! 他のモブたちを気にしないくらいの依存 あ、でもヤンデレはちょっと怖いなぁ〜 でもそれくらい愛してもらいたいかも! 若としばらく話してたら榊叔父様が来て姫華を呼んだ。 竜崎先生が呼んでるって。 あんなおばさんどうだっていいけど、叔父様に言われたら行かなきゃねぇ… 桃百合「また後でねぇ!若たち♪」 特別可愛い笑顔を向けてからおばさんのところに向かった。 ふふ、きっとあの笑顔でみんな姫華の虜になったわ♪ おばさんの話は姫華がちゃんとマネージャー業ができるかとかそんなのだった。 叔父様からもう聞いたし、聞かなくても大丈夫!て言えば渋々納得してた。 あーぁっ、せっかく王子様たちとお昼休み楽しめると思ったのに!! お昼ご飯はおばさんとなんて最悪ッ。 ご飯が終わればやっとおばさんに解放された。 早くお化粧直ししてコートに向かわなきゃ!! 鏡を見ながら入念にお化粧をする。 うん、可愛いわよね!! お化粧が終われば部屋を出た。 廊下を歩いていたら幸運にも王子様たちが歩いてた。 きっと、これはもっと仲良くなるためのイベントね! 近づいてブンちゃんの腕に抱きつく。 びっくりしたのか目を丸くしてた。可愛い〜Vv 照れてるのか離せって言ってたけど、ちょっとイジワルして腕に胸を当てたら真っ赤になった。 ブンちゃんやがっくんはホント可愛いわぁ♪ それからちょっと二人といたらいきなりユウジのツッコミが聞こえた。 小春と一緒にコントしてるのかと後ろを向いたら、あのチビとリョーマが楽しそうに笑ってた。 あのクールな光も! 何よ何よ!モブのクセしてッ!! ブンちゃんの腕を離して後ろにいる光たちのところに向かった。 チビを跳ね飛ばしたけど、気にすることじゃないわよね。 きっと誰もチビなんて気にしてないと思って振り返ったら亮がチビを支えてて、侑士が笑って話してた。 何なのよ、アイツ!! せっかくの優越感が台無しだわ! 姫華は光たちと話をすることに専念した。 コートにつけば叔父様とおばさんの話が少しあった。 トレーニングの後に試合をするらしい。 王子様たちのかっこいいプレイがすぐに見れるなんて、やっぱり姫華が神様に愛されてる証よね♪ マネージャーは小屋で準備をしなくちゃいけないらしい。 面倒ね〜 ま、チビにドリンク作りは任せればいいわよね! 姫華の仕事はドリンクやタオルを渡すことと応援なんだから!! そう思ってケータイをいじって待ってたら、チビがいきなり口を開いた。 「………桃百合さん…、仕事は…?」 は?姫華が仕事…? 桃百合「はぁ?姫華がそんな地味な作業なんでやらなきゃいけないのよ。 姫華はみんなにドリンクやタオルを配ったり、応援するのが仕事なのっ!」 「……応援は…仕事じゃない、です…… ッ…!!」 納得しないチビにイラついて姫華はチビの髪を引っ張った。 桃百合「姫華に口答えしないでよ、モブのくせに!」 「ッ…も…ぶ?」 桃百合「だいたい、モブがなんで姫華の王子様たちと気安く話してるの? 馴れ馴れしいって思われてるのがわからないの? あー!もしかして、アンタ逆ハー狙いなの?だったらすぐにみんなに嫌われるのよ!!真の逆ハー主は可愛くて優秀で神様に愛されてる姫華なんだから!! アンタは使い捨ての駒でしかないのよ! せいぜい足掻きなさい!きゃはははっ♪」 あー、スッキリした! これでわからないならただのバカね!! 満足した姫華は四天宝寺のいるコートに向かった。 姫華が行くんだから喜んでくれるわよね♪ (誰がこの世界のお姫様なのか) (わからせてあげるわ♪) ――――――――――――――― 桃百合にムカついた方…とことんムカついちゃってください★←ヲイ 長々と逆ハー狙い出しちゃってすみませんm(_ _)m [*前へ][次へ#] [戻る] |