お前が笑ってくれるから[Hiyoshi side]
暁来が合宿に現れたのは本当に驚いた。
まぁ、これで人見知りが治ればいいと思ったし、治療は慣れた奴にやってもらった方がいいとアイツの合宿同行に反対しなかった。
稽古相手も欲しかったしな…。
無駄に人なつっこい向日さんや芥川さん、穏やかな幸村さんや白石さんたちのおかげでここ数時間で人見知りは緩和できたみたいだ。
跡部さんや先輩たちに言わないが、俺は暁来とは幼なじみだったりする。
まぁ、そんな話はおいて置こう。
で、問題なのは……
幸村さんや柳さん、柳生さん、不二さん、大石さん、一氏さん、白石さん、なぜか跡部さん、財前、越前が以上に可愛がっていることだ。
チビ助…お前暁来と同い年だろうが!
練習が終わり、アイツがドリンクを配って回れば頭を撫でているのを偶然、偶然見た(何故二回)。
鳳も見た為か
「越前くん…暁来さんを見る日吉と同じ目をしてたね」
なんて言っていた。
なんとなくムカついたからタオルを顔面に向かって投げておく。
暁来が俺に気づいたのかドリンクを持ってきた。
「ひよしくんひよしくん、ドリンクいる…?」
暁来が俺の名前を二回呼ぶのは幼い頃からの癖だ。
昔は名前を二回呼んでいたがな…
中学校に俺が入ってからそう呼ぶようになった。
日「あぁ、貰う」
受け取れば、暁来は笑った。
…なんだかんだ言って、俺も暁来に甘いのかもしれないな…
コイツが昔、イジメられた時から、できるだけ暁来が泣かないように兄のように守ってきた。
コイツが笑ってくれるのが、師匠として、幼なじみとして安心できることだった。
あながち、チビ助と同じ目をしていたというのは否定できないな…
―――――――――
日吉は兄的ポジションです。
このんちゃんのことが好きではありますが兄妹的な意味でです。
のこのこ!では恋愛発生はしません。おそらく←
あくまでほのぼのです。
ツンデレな日吉くんもこのんにツンデレです。大きなデレはないですけど。
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