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短編云々


彼女の笑う顔が見たくって、喜ぶ顔が見たくって、僕は歌った。
風と木々と木漏れ日の歌、せせらぐ水と光の歌、大地の恵みを喜ぶ歌や小鳥達に教えて貰った歌まで。

「すごい。外の世界ってなんて素晴らしい。」

嬉々しながら僕の歌を聞いていた彼女の一言が僕の心を少しだけ重くしたんだ。
もしかしたら、外の世界を知らないのかなって…。

「…ねぇ。子守歌とかってあるの?あったら聞かせて?うーんと優しいやつがいい。何だか眠くなってきたの…。」

「うん。子守歌だね、うーぅぅんと優しいやつ。」

母が昔、僕に歌ってくれた子守歌。うーぅぅんと優しくて安心する歌。
僕が歌ってしばらくすると背中のほうから規則正しい寝息が聞こえてきた。

子守歌を口ずさみながら彼女を見ると、少しだけ微笑みながら眠っていた。
思わず見とれちゃったのは言うまでもない!

布にくるまっていた彼女だけど、布がずれてしまったのか、白い肩が見えていた。
無防備に眠る姿、少しだけ見える肌が色っぽい…。
な、生唾ごっくんものです…!

その布の下が裸だとわかっている以上、布の膨らみを目で追って体のラインを想像してしまう。

こんなことは考えちゃいけないよ!とは、頭でわかっていても僕も男なわけで…。
魅力的でそれこそ見たこともないようなキレイな女の子がこんな近距離にいるんだもの!

あう…、マズいな…。ちょっとばかし下半身が反応してきた…。全裸だし隠しようがない。

救いとしては彼女が眠っているということ!
気付かれないように、そぉ〜と落ち着こう!


「…ん…歌、終わりなんだね…。」

「きゃあ!」

なな、何で起きちゃうの〜!?


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