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短編云々


「うっきゃぁああ〜!!」

「そこで大人しくしてろ!」

鎧で武装した男2人が、背中に蹴りを入れて僕を牢獄に押し込んだ!
思わず変な声は出ちゃうし、転がりながら倒れたせいで膝と顎が痛いです。

「ちょっ!服返してよ!」

身ぐるみ剥がされて全裸の僕を無視して、男達は牢獄に鍵を掛けるとすぐに暗い廊下へと姿を消してしまった。

唯一の明かりである蝋燭の火が、ユラユラと揺れて自分の影を大きく、小さくさせていた。

少し寒くなってきたので、何か身を包むものはないかと牢獄の中を探すと隅のほうに布の塊を見つけた。

「あ!やったぁ〜!」

喜びに顔をほころばせて布を持ち上げると、予想もしなかったとんでもないものがゴロリ、と出てきたんだ!

「ぴっ…きゃぁああ〜!!」

「…ったい。…っさい。」

布の中から出てきたのは何と驚き、女の子!
僕と一緒で全裸の、不機嫌な女の子が出てきたんだ!

「さっきからピーピー五月蝿い。新しいのが入ってきたと思ったら…ん?あんた、虫?」

「うぇ?うっ、うん!むし!じゃなくて、えっと、とりあえずコレ返すね!」

バサッと、女の子にまた布を被せた。
だって、裸なんだもん!恥ずかしいよ〜。

「…は?自分も裸?じゃないの。」

「きゃぁああ〜!!」

思わず後ろを向いて座り込んだ僕。どうすれば良いのでしょうか〜!?

「あんた、売られてきたんでしょ?名前と種族は?」

落ち着いた声で、その子は僕に話し掛けてきた。でも、振り向くことが出来なくて、僕は彼女に背中を向けたまま話した。


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あきゅろす。
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