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短編云々


…ガガガ……ピーー…

肩に取り付けた通信機から受信を知らせる音が鳴る。

『…こちらイアン。そっちはどう?ラヴァグルト。』

「任務は順調に進んでる。時刻までは、…間もなくだ。」


腕時計で時刻を確認し、必要最低限の報告をすると、私は通信機の電源を落とした。








鉄の扉の向こう、其処はある研究所の廃棄物処理場だ。月に数回、一定の時刻に廃棄物が此処へ運ばれて来る。私は、今日廃棄される廃棄物からあるものを回収する任務を受け持った。

それは、私に取って最も遂行したくない任務であり、最も私が遂行したい任務だった。強いて言えば、もっと別の形で回収したい。そういう任務なのだ。








予定時刻までもうすぐ。回収物が見つかって欲しい気持ちと、見つからないで欲しい気持ちとが互いにぶつかり合う。心臓が脈打つ音が鼓膜に響いて五月蝿い。
気分を落ち着かせようと、壁にもたれ掛け、そのまま座り込んだ。




「ペイル…、私はどうすればいいのだろう…?」


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