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頂き題材小説
第一部 1話 別離と邂逅(ブラ/死ネタ)
―――あ、マズイ。



そう思った時には全身穴だらけで、今にも止めを刺されようとしていた時、不意に身体にふわりと浮遊感を覚える。
傷に障らないようにそっと(既に致命傷だったが)、しかし戦場から離れる為迅速に俺を移動させるのは、この惑星と同じ深い青玉色の戦闘機。

「どうしてここに来た!」

全てが終わってからお前自身の事を教えるつもりでネメシス号に待機させていたのに。

思わず歪んだ顔を、痛みからと勘違いしたのか、もはや誰が見ても手遅れな身体を治療しようとする。

「皆との通信が次々に途絶えて、平然と待っていられる訳ないでしょう!」

お願いだから死なないで。そう言いながら押さえる傷口からは、とめどなく血が溢れ続ける。

この甘い性格は父親似だな。
朦朧としてくる意識の中でぼんやりそう思う。

良くも悪くも、両親の長所を上手く引き継いだこの年若いディセプティコンに、最期の力を振り絞って、どうしても伝えなくてはならない事がある。


「中東へ、スコルポノックに会いに行け。馬鹿だから俺の事を待ち続ける…」

本当は、奴が持っているデータが重要なのだが…

「わかったから一旦ネメシス号に戻ろう!ここじゃ満足な治療ができない!」

ゆっくりと頭を振る。もうその動作すら億劫で…

「ティー…」

言葉が続かない。急速に意識が暗転するのがわかる。最期の力で送信したメッセージは、ちゃんとあの方に届いただろうか…





―――申し訳ございません、貴女をずっと守り続けるという約束も、貴女の子息を見守り続けるという約束も、もう永久に果たせなく………―――










§




―――さて、どこから話そうか。


もう記憶の彼方に存在する、遥かなる故郷。

星の海を血で染め上げた長い長い戦乱。

禁断に彩られた悲恋。



いや、やはり最初から話そう。

あの方と初めて出会い、永遠の忠誠を誓ったあの日の出来事から―――――





to be next…



アトガキ

やっと第一話…

ってギャー!
いきなりブラックアウトが死んでる〜(号泣)

映画と最期をちょっと変えてみました(レノックスの見せ場が;)

ここから、主にブラックアウト目線のメガトロン'Sストーリーです。

バトルシーン大好きなのに、前半は色んな意味でヌルいです。


あきゅろす。
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