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雨空
えいりあんvsヤクザ


黒い番傘を差して、江戸を歩く。

番傘が刀を持ったオッサンに当たって「すみませんなのです」って言ったのに刀を抜いてつっかかってくるから路地裏に投げ飛ばした。

道行く人々が恐怖の目で見てきたけど慣れっこだからむしろ安心感すら覚えた。


適当に歩いていると、銀髪のグラサンかけた男とでかい白い犬が光栄劇場とかいうとこで小芝居やってた。

ちょいと立ち止まってみると、グラサンかけたもう一人のオッサンに話しかけられた。

「そこのお嬢ちゃん!良かったら見てかない?てか見てって!オッサンのお願い!」

『金無いから無理です。
銀髪のヤクザさん、もしかして銀ちゃんなのですか?』

「なに?逆ナン?銀髪の銀ちゃんみたいな?」

『神楽の止まり木の銀ちゃんなのですか?』

「…まぁ、そうだけど。夜兎か?」

『夜兎です。神楽、坊主と宇宙に旅立っちゃいますよ。』

「良いんだよ、親が迎えに来たんだから。親と一緒のが良いはずだ」

どうやらこの銀ちゃんは神楽を気味悪がって追い出したかったわけではないらしい。


しばらくぼーっとしてると、中からおばさんが出てきて、グラサンのオッサンと銀ちゃんを中に入れた。

すると、テレビに映し出されたのは、でかいエイリアンと戦う神楽。

『やっぱり、神威のほうが強いですね』

いつの間にやら銀ちゃんは消えていた。



さて、小生も行きますか。

『久しぶりの戦場なのです』



たーみなるとかいう建物を目指して、小生も歩き出した。



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あきゅろす。
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