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雨空
朝飯戦争

「おはよーございまーす」

やっぱり銀さんも神楽ちゃんも起きていなかった。
もう10時だってのに…。
全く相変わらずの駄目人間っぷりだ。

昨日新しく居候することになった、斬凪っていう夜兎の女の子も起きていなかった。


「銀さーん神楽ちゃーん斬凪ちゃーん起きて下さーい朝ですよー」

銀さんの寝室を開け、押し入れを開けた。

神楽ちゃんと斬凪ちゃんが一緒に寝ていて何だか微笑ましかった。









「なのに何なんでしょうかこの状況…」

朝飯時。


『小生は卵かけご飯食べたいのです!
神楽はお茶漬け食べるのです!』

「私だって食べたいネ!でも卵一個しかないアル!
今日は卵かけご飯の気分アル!!私がいただくネ!」

『長旅で小生は疲労困憊なのですよ!!
労いに卵かけご飯食べるのです!!』

2人は卵かけご飯を奪い合っていた。
今日は卵が一個しかなかったから、奪い合いが始まってしまった。

「てめーらァァァァ!!いーかげんにしろやァァァァ!!」

「『あだッ』」

ゴスッ、と銀さんが神楽ちゃんと斬凪ちゃんの頭にげんこつを食らわした。

「何するアルカ!!」

『脳が揺れましたのです!!』

「知るかコラァァァ!!
おめーら朝っぱらからうるせーんだよ!
俺の血圧何度だと思ってんだ!」

「銀ちゃんの血圧なんてどうでもいいアル。ケッ」

「ムカつくゥゥゥ!!
何この子の蔑んだような目ェェェェ!」


『いただきなのですっ』

斬凪ちゃんが卵かけご飯をものすごい速さで取り、ものすごい速さで食べた。

「あーーー!!
私の卵かけご飯がーーーー!!」

『早い者勝ちなのですよーだ!』

「ムキィィィ!」


喧嘩してる神楽ちゃんの顔が何だか楽しそうだった。

なんだかんだで、斬凪ちゃんが来て良かったんじゃないかと思う。


てかアレ?
僕のセリフ少なくね?



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あきゅろす。
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