雨空
あの日
「…斬凪、起きてるアルカ?」
『起きてますですよ。眠れないのですか?』
神楽の意見で、小生は押し入れの中で神楽と一緒に寝ることになった。
今は布団の中で2人とも向かい合っている。
「聞きたいこと、あるネ」
少しばかりかすれた声で神楽が問う。
『何ですか?』
「なんで…あの日黙って出発したアルカ…?
私寂しかったヨ…」
あの時
それは、小生が強者を求めて、宇宙に発った日。
唯一の肉親である父を殺してから。
*
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