彼女はつれない女王様!
7
いきなり話を振られ、展開についていけてない春はなにがなんだか、さっぱり分かっていなかった。
ブンブンと、頭を大げさに振って違う違うと弁明している。
……しかし、聡明で名高い副会長様には分かっていた。
きっと、話したことを忘れているのだと。
お菓子に釣られ、お菓子を食べながら話したから内容まで覚えていないのだ。
「春」
「なんだ?」
「当分、アリスと藍月堂に行くことを禁止します!!」
「えぇっ!!?」
雷が落ちた時の衝撃を浴びたような、ものすごい顔になっていた。
ぷるぷると全身が震えだし、次にダーッと涙を流した。
そのままの状態で、秀暁に詰め寄りポカポカと胸元を殴る。
「なんでだよなんでだよ!!秀暁のバカーーっっ!!!」
「しばらくの間、新入生歓迎の行事や生徒会の仕事で忙しくなります。あなたも生徒会長兼、風紀取締役実行委員会会長として責務を果たしてもらわなければ!」
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