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彼女はつれない女王様!




『なら、お姉ちゃんと一緒においで?お姉ちゃんが新しいクッキーあげる』




『本当!?』




『あなたが、お母さん思いのいい子だから、今回だけ特別。お母さん、喜ぶといいね?』




『うん!』




ニパッ、と笑う男の子が可愛くて……ユリは手を繋ぎ、一緒に歩きながら「こんな弟がいればいいなー」と密かに思っていた。



ちなみに、高校生の男の子も一緒についてきている。


なぜかというと、元々アリスと藍月堂へ行こうとして迷子になっていたそうだ。



ならばついでと、一緒に行くことになった。




『僕、幸也って言うの!お姉ちゃんとお兄ちゃんはなんていうの?』




『私はユリって言うのよ、よろしくね幸也くん』




『俺は春!よろしくな幸也、ユリ!』




いきなり呼び捨て……顔を引きつらせる心持ちだったが、相手は年上のようだし詳しく突っ込むのも面倒だし。


ということで、三人仲良くお店に来たら例の陰険性悪眼鏡が、春を見つけて飛びついて。



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あきゅろす。
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