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黒バス
ありきたりなこの気持ち 高緑
「なにをやっているのだよ。お前は…」
あ、やばい…ちょっと本気で呆れられてる。
「あーあー…ちょっとした出来心だったのだよ真ちゃん…」
俺は両手を上げながら肩を竦めた。


――放課後、体育館の点検があり珍しく部活は休みとなり、真ちゃんは借りていた本を返しに図書室へと向かった。
誰もいなくなった教室に一人、ボーッと真ちゃんを待っているとふと真ちゃんの席が目についた。
俺の席と遠い真ちゃん。いつもどんな光景を見てんのかが気になり好奇心で近づいてみる。
真ちゃんの席に座った。
机に油性で描かれた落書きを頑張って消そうとした跡が見えてふと愛しさが込み上げてくる。
真ちゃんの席は窓際でぽかぽかと日が辺り気持ちがいい。俺なら毎日授業中に寝てしまっているだろう。
本当に気持ちがいいな…。

気がつくと真ちゃんが図書室から戻ってきていた。
眼を覚ましてすぐの俺にそんなことを言うもんだから結構後悔の念とかもあって泣きそうになる。
でも時計を見たら最終下校が間近に迫ってきているところだった。絶対もっと早くに用事終わってただろうなーと思いすぐにわざわざ寝かせてくれてたことがわかっ
て嬉しくなった。
「んーもう本当に真ちゃんはツンデレなんだから!大好き!」
そのあと真ちゃんにツンデレではない!と怒られちゃったけどそれでもかまわない。
ツンデレエース様に万歳!


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1000hitありがとうございます!

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