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黒バス
やばい惚れた 青黄
「最悪っすね…」
今日は部活も仕事もないからと放課後、すぐに帰ろうと教室を出た瞬間先生に捕まり荷物運搬の刑にされてしまった。
いろんな本が入った段ボールを3つも抱え、図書室までふらふら運ぶ。
いきなり押し付けやがって…と愚痴りながらいつもはそうでもないが今はとてつもなく長い道を歩いていった。

3つも抱えていると当然前が見えにくい。そのせいで誰かとぶつかってしまった。
「あ、」
ドササッ!
手に持っている段ボールが落ちて中に入っていた本が出てしまう。
…というかぶつかっちゃった人は大丈夫かな?
「チッ…誰だよちゃんと前見ろっての…」
そんなことを考えていると聞き慣れた声が聞こえる。
「あ、青峰っち…ごめんなさいっす!大丈夫?」
青峰っちの瞳が俺を捉えた瞬間見開かれた。
「黄瀬かよ…」
慌てて落ちた荷物を拾い上げて立ち上がる。
「怪我とかしてないみたいでよかったっす…じゃあ俺はコレ、図書室届けに行く途中なんで行くっすね」
「危ねえからちゃんと前見て歩けよ」
立ち去ろうとした俺にそう言うと上の2つの段ボールを奪ってしまった。
「青峰っち!?返してくださいっす!ホント、悪いから…」
青峰っちは聞こえているのかいないのかどんどん先に進んでいってしまう。
追いかけるがなかなか追いつかない。

結局追いついたのは目的地の図書室でちょうど出会った黒子っちにどこに置けば良いのか聞き、そこまで運んで任務完了。
「青峰っち!今日はありがとうっす!ホントに助かったっすよ」
お礼の言葉を述べる俺に青峰っちは立ち止まって、軽く触れるだけのキスをした。
「ふ、え…え?」
「あーこれで貸し借りなしな」
ニヤッと笑った顔がとてつもなくかっこよくて。
…青峰っちには一生勝てる気がしないっす。

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