[携帯モード] [URL送信]

黒バス
緑間おめでとう話 高緑
今日は我がエース様の誕生日!
この日のため、先輩たちに部活後残ってもらうように頼み込んだ。
一緒に誕生日を祝ってもらうためだ。
そしてこの日は俺の腕の見せどころでもあった。
なんていったってあの我が儘なエース様をここまで誘導するのは俺の役目なんだから!

「しーんちゃん!今日も練習して帰るの?」
当日。いつも通り部活後に練習をしようとしている真ちゃんを引き留める。
「…当たり前なのだよ。俺は常に人事を尽くしているからな」
相変わらず固いやつだが今日はその頑固を通すわけにはいかねぇ。
「真ちゃん!今日やりすぎじゃない?左手少し力入りにくくなってるみたいだし」
「む?そうか。たしかに負担がかかっていたようだ。ここで無理をしては折角尽くした人事が無駄になってしまうのだよ」
真ちゃんはそこらへんにあったタオルで顔の汗を拭うとボールを片付け始めた。
……今日はやけに素直だな。

倉庫にボールを仕舞って部室へと急いだ。
「ほら!真ちゃん!早くシャワー浴びないと風邪引いちゃうぜ?」
廊下を少し駆け足で渡り部室までたどり着く。
「真ちゃん先シャワー浴びるっしょ?お先にドーゾ」
「嗚呼。そうさせてもらうのだよ」
真ちゃんがドアノブを回して開けた瞬間…。

パァン!!

クラッカーが鳴り響く。
「誕生日おめでとう緑間ぁ…これからも生意気言ったら轢くぜ?」
「緑間。誕生日おめでとう。これからも秀徳を支えていってくれ」
「誕生日おめでとな。これ、実家からの差し入れ。トマトにキュウリにナスだ!旬だから旨いぞ」
先輩が口々にコメントを言っていく。
もーなんだかんだいって宮地さんとか残っててくれるんだから!ツンデレは真ちゃんだけで十分だっての。

これでまあ真ちゃんのサプライズ誕生日パーティーは無事に終了と言うことだった。

実況は俺、高尾和成が一人でお送りしていました!
あ、そうそう。真ちゃんが妙に素直だったのはおは朝で『今日は素直になると吉』だったかららしい。おは朝ナイス!
それではまた明日なのだよー♪

[*前へ][次へ#]

4/14ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!