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黒バス
僕の右手と君の左手 高緑
「し〜んちゃん!」
俺より頭一個分くらい高い恋人の背中に飛び付く。
「な、なんなのだよ!いきなり飛び付いてくるんじゃない!」
こうやって言葉では酷いことをガンガン言ってくるけど真ちゃんは絶対に俺を引き剥がさない。
剥がそうと思えばすぐにできるのに。
そこは真ちゃんのデレだと思う。

「まったまた〜真ちゃん俺に飛び付かれるのそんな嫌じゃないでしょ〜?だって引き剥がそうともしないじゃん」
俺の指摘が入ると同時に真ちゃんの顔が真っ赤になる。
「なっ…高尾!貴様!ふざけるな!」
ぱしぱしと俺のおでこを叩きながら前に回していた俺の手をほどこうとする。
――甘い。甘いぜ、真ちゃん。
俺はほどこうと近づいてきた真ちゃんの手を掴み恋人つなぎにする。
さすがに怒られるかなーなんて考えているとやっぱり真ちゃんは俺の想像の斜め上をいくぜ…。

「……お前の手、暖かいな」
顔を真っ赤に染めながら伏し目がちにぽそりと言った一言は俺の顔まで赤くして。
真ちゃんの手をぎゅっと握り頬にキスをする。
「真ちゃんのデレ、いただきました!」

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