雪屑のエスカレーター
▼向日
朝、部室に向かうと
日吉の隣には七美が居た。
珍しい組み合わせだなと、遠くから見ていると
七美の体が急にグラりと揺れて、そのまま倒れた。
日吉が七美の名前を呼ぶなかで
俺も咄嗟に名前を呼んでいた。
「七美!、七美!!」
「津軽先輩!?。先輩!」
七美の近くまで走ると、七美は真っ青な顔色をしていて
昨日見たときよりも更に、弱っているような気がした。
「向日先輩、七美先輩が……」
日吉が焦って、俺に話しかけてくる。
七美を抱えて、俺は直ぐに保健室へと向かった。
抱えた七美は、驚くほど軽くてやつれていた
俺は酷く後悔した
こんなになるまで、七美を置いていた事に
2014/11/24[Mon]
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