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雪屑のエスカレーター




翌日

体がダルくても私は、マネージャーの仕事を始めていた。

最近、虐めに有っているからか
疲れが溜まってきて、居るからなのか
今日は体がしんどかった。

熱ぽくて、ダルい体を引きずるようにして
いつものようにドリンクを作り、タオルを用意する。

「……おはようございます。津軽先輩」

「………」

背後から誰かが、挨拶をしてきたのは解ったけど
私は直ぐには答えられなかった。

軽い目眩がして、視界が歪む

何とか振り替えると、心配そうに私を見る日吉さんが立っていた。

「……おはようございます。」

「せ、先輩!?。大丈夫ですか?」


日吉さんが珍しく慌てている
彼が慌てるほど、私の顔色は悪いのだろうか?

そんな事を考えている間にも、視界は霞んで歪んでいく。

「大丈夫です。」

けど、私としては
こんな私を受け入れてくれたテニス部に、お礼がしたい

せめて毎日マネージャーとして、
テニス部を支えることが、恩返しだと思っている。

だから今日も、マネージャーの仕事だけは頑張りたいのだけれども


グラりと大きく視界が揺れた。


日吉さんが私の名前を呼ぶ声と

もうひとつ、私を呼ぶ声がした。


けど、疲れからの幻聴かな?
だって岳人が、私の名前を必死に呼んでいたから






2014/11/24[Mon]







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