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雪屑のエスカレーター




目が覚めると白い天井が映る

確か殴られている間に侑士が来て……助けてくれたんだっけ?

その後、侑士に助けないでって強がって意識が途切れたんだ

ゆっくり思い出してから身を起こすと
物音で私が起き上がったことに気が付いたのか、カーテンを開けて保険医が入ってきた。


「津軽さん。体調の方は大丈夫?」

「はい」

「そう良かったわ。運ばれていたときは真っ青だったから。」

「そうですか」


保健室の窓からは夕日が差し込んでいる。
きっと昼休みから眠りぱなしだったんだ
私はベッドから立ち上がり、保険医にお礼を言って出ていこうとすると

保険医が私を呼び止めた。


「嗚呼、そう言えばさっき向日くんが津軽が倒れたって本当ですかって、血相かいて少し前に来たわよ」

岳人が!?
信じられなかったが保険医が嘘をついている様子はないため、驚きながら頷くと
保険医の女性は柔らかく笑い

「心配していたから、彼にも元気になったことは知らせなさい」

そう言って保健室から出る私を見送ってくれた。




2014/11/23[Sun]





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あきゅろす。
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