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雪屑のエスカレーター




噂で騒がれる中、なんとか部室に向かうと
既にジャージに着替えた岳人が居た。

ホッとして岳人に歩みより
「おはよう」
いつものように声をかけるが、岳人は私に冷ややかな目を向けた。

「……岳人?」

まさか、あの噂を信じたの?
もう一度声をかけるが、冷ややかな視線は変わらなかった。

「良かったな、侑士と付き合えて」

「っ……信じたの?」

「はぁ!?」

私の質問に岳人は冷めた返事をする。

「噂、信じたの?」

「何がだよ」

強く睨み付けられ、言葉を失っていると
私と岳人の様子を離れてみていた侑士がやって来る。

「なぁ岳人、お前何か勘違いしてへんか?」

「何処が?」

侑士を睨み付け、私と侑士を交互に見て「クソ」と言って舌打ちをする。

ショックを受ける私に対し、侑士は冷静に岳人と向き合い

「岳人、話がある」

「何だよ。早くし……」

2人がようやく、ちゃんと話し合うハズだったのに

「向日くん、ちょっと良いかな?」

そこに見知らない女子が岳人を呼ぶ。
岳人は私達に「悪い、また後だ」と言い女子生徒の方へと向かっていく。





2014/11/16[Sun]





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あきゅろす。
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