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雪屑のエスカレーター




忍足さんに呼び出された喫茶店に入る。
そこには既に椅子に座り、コーヒーカップを片手に持つ忍足さんが居た。

「おはようさん、早かったやんか」

「おはようございます」

忍足さんの前に有る椅子に座ると、店員さんがやって来て、私は紅茶を注文する。

私の様子を黙って見ながら、忍足さんは自分のコーヒーを飲んでいた。
しかし店員さんが去っていくと溜め息をついて

「話し始めよか」

「はい」

忍足さんの計画は今現在、岳人は宍戸さんによって本屋で足止めされているらしい
そこで、今から私がすることは………

「とりあえず喫茶店出たら、岳人が居るハズや。そこでな、岳人に話しかけて今日1日2人で過ごし」

岳人と2人で…今の岳人とは2人で居るのが辛いけど、仲直りの為

「……解りました。」

「大丈夫や、岳人と仲直りできる。」

忍足さんはニッコリと笑って、私の頭を撫でてくれた。

協力してくれた忍足さんや宍戸さんの為にも、仲直りしないと
そう決して私は忍足さんにお礼を言い、喫茶店を出た。




2014/11/8[Sat]

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