雪屑のエスカレーター
▽
またあの夢をみた
私はまた1人雪が降るなかで立ち尽くしている
最近夢の中に岳人が出てくる
それに慣れてしまったのか、自然と岳人を探していた。
しかし雪景色の中には誰もいなかった。
「岳人…」
思わず呟いてしまう名前
しかし、名前を呟いた時に私は、眠る前の忍足さんの言葉を思い出した。
私は岳人が好き……かもしれない、ということだ。
考えると何だか、恥ずかしいような感覚がある。
きっと目が覚めれば、会うことになるのだろうけど 今の恥ずかしい感情の中で、会うのは複雑だ。
岳人に会って夢でも良いから謝りたいと思ったけど、恥ずかしい感情を整理しきれていないとどうしようもないかがする。
久々に雪景色の中を私は立ち尽くし続け、夢から覚めた。
2014/10/5[Sun]
[*前へ]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!