雪屑のエスカレーター
▼向日
侑士から帰ってきた答えは、やっぱり俺と同じだった。
やっぱり結果的に俺は七美に信用されていないのか?
『けどな岳人。そう言う風に思うってことはな、お前はきっと津軽さんの事がそんだけ大事なんやな』
「っ、七美が大事!?」
侑士に言われて俺は、ようやく気が付いた
俺はもしかしたら…七美の事が俺の中で、大事な存在になりかけているのかもしれない。
ただのダチなら、そこまでは悩まない
そう言う奴もいるんだな って思ってやり過ごす
けど七美は違う
そう言う奴もいるんだな では俺の中でやり過ごせ無い
「侑士、ありがとうな話し聞いてくれて俺ちょっと立ち直った」
『そうか。岳人、津軽さんに会ったらちゃんと謝るんやで』
「ああ、解ってるよ」
そうして俺は侑士との電話を切る。
2014/9/27[Sat]
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