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雪屑のエスカレーター
▼向日



七美を置いて俺は、久々に1人で家に帰る。

誰とも話さなくて、誰も隣に居ない 帰り道は酷く悲しくて長く感じた。

何より七美の表情が頭の中で何度もループしていた。

助けていた と思っていたけど、七美の表情と言葉をを今日見て、聞いて解った
アイツに対してやっていたことは、俺の自己満足じゃないかと

最初はそれでも良かったのに、今の俺は本当にあいつの役に互いにたちたいと思う。


だけど何で、そう思っているのかが解らない

アイツは妹みたいな奴で、初めは同情心で助けた様な物だ

でもアイツを知ってから、何かが変わった気がした。

今までの七美の表情や言葉、日々更新されていくアイツの情報が俺を変えていく。


俺は今、七美に何ができるだろう

自問自答の中家について、自分の部屋にふらついた足取りで向かった。


ベッドに制服のまま倒れ込み、項垂れるように溜め息をつく。

「何やってんだろ、俺」


本当に俺は何やってんだ?

結局七美に八つ当たりみたいにして、おいて帰ってしまった様な気がする。





2014/9/15[Mon]

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あきゅろす。
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