雪屑のエスカレーター
▽
目が覚めると自分の部屋にいた。
やっぱり夢だ。
けど本当に妙な夢だった。
そう思っていると携帯が鳴った。
こんな時間に誰だろうかと、ディスプレイを見ると岳人だった。
な、なんで岳人から?、疑問はあるが、とりあえず電話に出た。
「もしもし」
「もしもし七美。」
「岳人」
あの夢の後にいきなり電話がかかってくるなんて驚きだった。
「あ、ごめんな。深夜に」
「大丈夫。」
「あのさ、いきなりだけどさ変な夢見てさ…お前が殺されそうな夢見たんだ。あ゛、ごめんな変な話してっでもなんか心配でさ」
「大丈夫、私も岳人に首を締め上げられる夢見た」
「え?……俺も、同じ夢見た」
「へ?」
アレは夢だよね?
でも同じ夢を見るなんてあり得ない
けど夢なのにヤケにリアルで、岳人が同じ夢を見ているなんて
ただの夢じゃないってこと?
「あのさ、明日の朝一番に部室に来てくれないか?今の事で話があるから」
「わかった」
それで電話を切った。
2014/7/5[Sat]
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