[携帯モード] [URL送信]

雪屑のエスカレーター




完全にその姿が見えなくなると、向日さんは声をかけてきた。

「おい、七美っ?大丈夫か?……っお前首に後が、痛むか?。いや、痛いよな!?」

ものすごく動揺している向日さん

前に女子生徒にいじめられたときにも同じように、とても取り乱しながら私に構ってくれた。

「………」

どうして…何で優しいの?

「ああー、どうすれば良いんだ?侑士のヤツに応急措置くらい習っておくんだったクソっ」

夢だから!?

「なぁ、七美まだ痛むか?」

「………向日さん。夢でも現実でも、助けてくれてありがとうございました。後、ごめんなさい」

私がそう言うと向日さんは更に困惑した表情になり
私の頬を小さな両手が包む

「岳人だろ?。後、謝るな…!!」

「どうして?」

「お前は悪くない。悪いのは俺の方だ」

嗚呼、夢だ。
でも……




そこで一旦意識が闇に落ちた。






2014/7/5[Sat]

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!