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雪屑のエスカレーター




「み、見んじゃねーよ!何か、気が付いたらちっちゃくなったんだ!!……クソクソ何なんだよコレ」


10歳くらいの外見で、
その姿が恥ずかしいのか私がじっと見ていると、駄々を捏ねる姿がよく似合っている

「……小さい、可愛い」

「っ!!!」


ギュッって抱っこしてみたい
そうだ コレはいつもの夢だ
夢だから我慢しなくてもいい

岳人に一歩近づくと、岳人は後退り青ざめていた。

「お、おい!落ち着け七美、目がヤバいぞ!!」

嗚呼、か 可愛い!

クリクリした目にさらさらした髪……

しゃがみこんで姿勢を低くして、目線を合わす
そして迷うことなく抱き締めた。

「うわ!」

腕の中でシタバタと暴れる、岳人がなおさら可愛い
「岳人、可愛い…」

少し力を込めて抱き締める

「……っ!なっ何してんだ!!。おい、離れろ!。頼むから、な!?」

「……嫌だ」
「!!」

子供の岳人は、天使だ…
頭を撫でると、ようやく観念したのか暴れるのをやめた。

「岳人、小さい天使…可愛い」

更にギュッぅっと抱き締める腕に力を込める。

「!!……な、何してんだ!!。俺は男だぞ!」

「………」

まじまじと岳人を見るが、子供の岳人は女の子以上に可愛い
本当に天使かと思うくらいに

「そんな格好で、男と言われても……可愛い」

そう言いながら岳人の頭を撫でて

「岳ちゃん…可愛い」

岳ちゃんと呼ばれたのがショックだったらしく落ち込むように項垂れて

「クソクソぉぉぉお!!」

叫び再び大暴れして、泣きながら私の腕をすり抜けて、どこかに行ってしまった。




2014/7/5[Sat]

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