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雪屑のエスカレーター




「あれ?七美ちゃんやないか。岳人と一緒じゃ……」

振り替えると、忍足さんと日吉くんが歩いてきた。

「……」

「どうしました?いつにもまして津軽先輩暗いじゃないですか?」

呆れ口調だけど心配している事が伝わってくる


「どないしたん?」

忍足さんが優しげに話しかけて、私の肩に片手を軽く置いた。

はじめは話す事に、ためらったけど2人の心配そうな目と私では答えが見付かりそうになくて、思いきって話してみた。

「実は岳人を怒らせたみたいで…」

「津軽が、向日さんを怒らせた?」

私の一言に日吉さんは、信じられないかのように眉をつり上げる
忍足さんもずれた眼鏡を片手で直していた。

「……はい」

「理由俺達で良ければ教えてくれへんか?」

忍足さんと日吉さんにこの事を話した。



2014/9/13[Sat]

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