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雪屑のエスカレーター




笑えた…瑠樹が死んでから
自分は二度と笑えないと思っていた。

この人達は空っぽだった私に色々な物をくれた
こんな私で良いのなら、役に立ちたい

跡部さんは私に手を差しのべる

「今決めな。俺様達と一緒に居たいか?」

「……はい。頑張ります」

跡部さんの手を取った。
するとその手の上に向日さんの手が重なった

「改めてよろしくな津軽」

「うん」

他の皆も手を重ねてくる
「歓迎するぜ、なぁ長太郎?」

「はい。まだまだ一緒に居れますね津軽先輩」
「フン、お前にはこれからも、先輩方のお守りを任せましたよ」

「素直やないな、すまんな。日吉こないな反応やけど嬉しいみたいやからな。もちろん俺も嬉しいわ」

「……歓迎します。」

「うれC〜。君は面白いから好き。」

「ジローも樺地もお前を気に入ったようだな」


重なった手から、言葉から誰も私を拒絶していない。

「私これからはもっと、ちゃんと頑張ります!!」


みんなのために頑張ろう
こんなにも私を受け入れてくれる人たちのために、私も頑張ろうと決意した。






2014/6/29[Sun]

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