雪屑のエスカレーター
▽
これで最後の部室の戸締まりを終えて、家に帰ろうとすると
向日さんと宍戸さんが歩いてくる
まだ帰っていなかったのか、まさか部室に忘れ物でもしたのだろうか
そう考えていると、
2人は私の前で立ち止まり
「津軽、今時間あるか?」
宍戸さんに聞かれ「はい」と言うと、向日さんが私の腕を確りと掴み
「今からちょっと来てくれないか?、どうしてもお前が必要なんだ」
向日さんは明るくそう言い、宍戸さんも笑いながら
「頼む」
と、行ってくる。
何があるのだろうか
それにどうして2人は、そんなに嬉しそうなのだろうか?
「……何?」
私は訳も解らず
向日さんと宍戸さんに手を引かれる
「来てからのお楽しみだ」
宍戸さんにそう答えられるが
何が楽しみなのかがさっぱりで、
半場引きずられる様な形で、校舎の中に連れていかれる。
本当にどうしたのだろうか?
楽しそうに笑っているし
それに、私が必要? 本当になんなのだろうと考えていると
生徒会室にたどり着いた。
2014/6/22[Sun]
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