雪屑のエスカレーター
▽
明日の準備を終えて
やっとの思いでベッドにダイブする。
嗚呼、疲れた…
ようやく寝れる。
そうして目蓋を閉じる。
─────夢を見た。
辺りは一面の銀世界で、私は1人ポツンと佇んでいる。
しんしん と静かに降り続ける雪
手袋も着けていない、私の手に落ちると
一瞬に音もなく溶けてしまう。
雪景色を見つめていると
自分が独りぼっちだと実感が沸いてくる。
……瑠樹も居ない
私だけが取り残された世界
そう思うと自然に足から力が抜けた。
嗚呼…私は独りぼっちだ。
雪が降り積もるなか私は、ため息をつき
その場にうずくまる
孤独感が雪にみたいに私に降り積もる。
その時だった
うずくまる私を誰かが抱き締めた
どこか覚えがあるような、でも思い出せない安心する臭い
思い出せないけど…この人を知っている
何故かとっても安心して、涙が溢れてくる
そこで私は目が覚めた。
朝の日差しがカーテンの隙間から差し込み
今日は晴れだと私に告げている。
時計を見れば6時を回った辺り
ゆっくり朝食を採ってから、学校に向かおう。
2014/6/18[Wed]
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