雪屑のエスカレーター
▼忍足
岳人が真剣にテニス以外で、悩んでいる
こんなの始めてみたかもしれへん。
それにしても
あのお嬢さんは色々ありそうやな
あんなに怪我してても、涼しい顔してるし
まあ、岳人が心配すんのも頷ける。
それでも岳人にしては、随分な入れ込み様やな
テニスで悩む後輩たちの面倒見は良いが
さすがにクラスの女子相手には、今まで面倒を見なかったから
今回が多少特殊な例であっても、
ものゴツく珍しいく思える。
「なぁ岳人?」
「んー?何だよ」
そして俺はそんな岳人を応援してやりたい。
コイツなら津軽を笑顔にできそうな気がする
バカみたいに真っ直ぐで、ほんまに羨ましいくらいに素直な岳人なら
「お前はお前らしくしとき」
「はぁ!?」
「岳人らしく、津軽さんに関わったり」
俺がそんな事を言うのが以外だったのか
岳人は瞬きを数回くりかえしてから
ようやく俺の言葉を理解したのか頷き
「嗚呼、ありがと」
頑張れよ……岳人。
2014/6/18[Wed]
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!