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雪屑のエスカレーター



跡部さんの車を見送ってから、マンション内に入り
ようやく慣れてきた家に、私は帰ってきた。


家に入るとホッとしたのか、眠気が私を襲った。

一瞬にして今までの疲れが押し寄せたのだろう。

早く寝ようと思い
今から寝る準備をしていると、
ふと頭に浮かんだのは
向日さんから借りていたジャージの事だった。

寝る前に洗濯して明日には返さないと

私はカバンからジャージを取り出し、洗濯機に入れて回す。

……なんか他人の洗濯物を家で洗うなんて新鮮だ。

何故か自然とそう思う。


「向日さんは、私に色々な感情を引き出させる」

不思議な人だ。

だけど、嫌じゃない。

私は疲れているのだろうか?
しばらく、洗濯機の前に佇んでしまった。








2014/6/17[Tue]

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あきゅろす。
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