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雪屑のエスカレーター



「あ、跡部さん!?」

跡部財閥お抱えの医者らしき人物に近付かれ、どうしたら良いのか解らなくなる。

困ったので向日さんや忍足さんを見るが、
2人は諦めた様な表情で、残念そうな視線を投げ掛けてくる。


「おい。コイツの怪我の手当と、新しい制服を用意しろ」


跡部さんの声で
医者やメイドさんは、てきぱきと働いて

私は拒否権なく、
ただ翻弄されるがままに
跡部さんの計らいによって、私の傷は医者に治療してもらい
新しい制服を用意してもらった。

その後は向日さんと忍足さんに
今日のお礼と、別れを告げて
跡部さんの車によって、家まで送り届けられた。



「ありがとうございます。跡部さん」

「本当に大丈夫か?。何かあったら俺様に言えよ」

「はい。でも大丈夫です。」

私がそう返すと跡部さんは、
やれやれと肩を落とし


「ったく、人を頼れよ。お前の事は部活の連中は、みんな認めてるぜ。だからお前が困っていれば助けてやれる」


私に言い聞かせるように、
それだけ言うと跡部さんの車は走り去っていった。









2014/6/17[Tue]

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あきゅろす。
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