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雪屑のエスカレーター





しばらく私は泣き続けた
その間ずっと向日さんは、私の頭を撫で続けてくれた。

そういえば、瑠樹以外に初めて人に頭を撫でもらった気がする。

私が泣き止むと
向日さんは、この事を跡部さんに連絡するからと言い
私を医務室まで送り届けてくれた。


「しかし、お前はタフだな。こんなに怪我してるに普通に歩くから、ビックリしたぜ。」

そう言いながら
大丈夫か? と言いたげに、こちらを見ている。


「慣れているから大丈夫です」

「な、慣れているからって…お前!!」


私の返答にビックリしたのか向日さんは、やれやれと肩を落とし

「とりあえず跡部と侑士、呼んでくるから大人しく待ってろ」

「はい」


私の返答を聞くと向日さんは、頷き医務室のドアを閉めた。


私は向日さんが出ていっている間に、肩や胸当たりの切り傷の手当てに取りかかった。

消毒し軟膏を塗る、最後に包帯を巻いて

前からこんなことが多く有ったから応急処置は、すっかり手際が良くなっていた

手当てを終え
とりあえずボロボロの制服を着る訳にはいかないので、向日さんから借りたジャージを着ることにした。







2014/6/16[Mon]

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