雪屑のエスカレーター
▽
どれだけ殴られ、
制服を切り刻まれただろうか…
あれからどのくらい時間が経ったのだろうか
そんなことを頭の中でボンヤリと考えながら
女子生徒に髪を捕まれ殴られ続ける。
日も暮れて来た
多分あれから、一時間以上はたっているのだろう
しかしコイツらよく飽きずに、人に暴力振るい続けられるな
ここまでくると感心する。
「いい加減、泣くとか。叫ぶとかないの?」
何?泣き叫んで欲しいの?
くだらない
だいたい呼び出したときの主旨が違う
要するに私に、
『テニス部から離れて』と言いたいだけなのだろう
近付いたら痛い目に会うと私に教え込ませて
二度とテニス部に近づかない様にする
ただそれだけの為に
よくも長時間人を傷めつけて居られる
まるで小さい子が、駄々を捏ねているみたいだ。
「小さい子供染みた行動」
「はぁ!?」
女子生徒が眉をつり上げて、私を睨み返してくる
言われている意味が、解っていないのか?
「アンタ達がやっている事が、子供染みてる……そう言った。」
私の一言に女子生徒達は、それぞれに表情を変えて口々に「気に食わない」と言う。
2014/6/16[Mon]
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!