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雪屑のエスカレーター
▼向日



胸騒ぎがする中で、跡部は樺地に津軽を探すようにと指示を出し
俺と侑士に向き直る。


「俺様の予想だが…津軽は女子生徒に虐められているんじゃないか?」


「……っ」
「…なっ。まさか」


テニス部のマネージャーになったからか?

あれだけ初見受けが
クラスで良かっただけあって、転校してきてばっかりの津軽に対して虐めに発展する事で思い浮かぶのはそれだ


前にもテニス部の奴と仲良くなった女子生徒がいて、そいつは俺等が理由で虐められた。


まさか、津軽なのか?


「とにかく今は、樺地が探してる見つかり次第…」


頭の中が真っ白になった
跡部の話していることなんて、ほとんど耳に入らなかった

「跡部、侑士っ。俺探してくる」

「ちょっ、岳人待ちい」


侑士の止める声を無視して
とりあえず手当たり次第やみくもに津軽を探すことにした。


あの朝のときの困ったような津軽
普段の人形みたいな津軽出はないアイツ

あれが本当のアイツなら、俺は近づきたい。

何故だか解らないけど、アイツに笑って欲しい。







2014/6/15[Sun]

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あきゅろす。
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