雪屑のエスカレーター
▼向日
俺は津軽の事を侑士に話した
侑士はそれを聞くと
「確かにな、おかしいよな」
と言い、しばらく考えている様子で黙り込んでから
「それに…ほんまに花壇に、突っ込んだんやったら何で、全身砂ぼこりまみれやったんやろ?」
「確かに、いくらアイツが小さくても、花壇に全身入るのは無理だしな」
俺達がそんな話をしていると
跡部がやけに不機嫌そうに歩いてきて
「おい。お前ら部活そっちのけで、何話していやがるんだ、アーン?」
ヤベーな跡部の奴、機嫌悪そう
クソクソなんで、こんな時に来るんだよ
「嗚呼、悪かったな跡部。せやけどマネージャーのお嬢さんの話なんや」
すかさず侑士が、跡部に事の次第を話す
すると、跡部の奴の表情が一瞬青ざめて
「なぁ、そう言えば津軽をさっきから見ていないんだが」
「そう言えば…部活始まる前辺りからみてないな。なぁ侑士」
俺の問いに侑士が頷くと、跡部は何か勘づいた様子で
「樺地。津軽を最後に見たのはいつだ?」
「部活前に部活から出たところを、見たのが最後です。」
何故か跡部と樺地のやり取りを、見ていると胸騒ぎがする
2014/6/15[Sun]
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