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雪屑のエスカレーター




中庭に向かうと
すでに女子生徒達がそろって待ち構えていた。

「あら、早かったわね」

心底不機嫌そうに、
リーダーぽい女子生徒が言う

「心配しなくても、誰かに言わないで来たわ。仕事もしてきたし、誰にも会わずに来たわよ。」

「ずいぶん余裕ね。もしかして朝の痛い目はもう忘れた?」


わざわざ心配していそうなことを、親切に教えてあげたのに

気に食わないか…

この人達は私が、
どうしようと気に食わないのだろうけど


「忘れて無いわよ。」


私がそう言うと
女子生徒達は一斉に掴みかかって、私の両腕を取り押さえる。


「津軽さんって忍耐強いよね」

そう言って1人の女子生徒が
カッターナイフを取り出して、こちらに向けてくる。

斬りつける気?
悪趣味、維持の悪い女子が大抵思い付く手口だ。

きっと服をビリビリに引き裂いて
辱しめを受けさせる事が目的だろう。


「恥ずかしい格好になってもらおうか」


カッターナイフが、
ゆっくりと近づいてくる。

そして右肩から
大きく制服が引き裂かれる

同時に右肩が
カッターナイフの刃によって斬られて右肩から出血する。


それを女子生徒達は
汚い等と言って笑いふざけあっていた。




2014/6/15[Sun]

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