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雪屑のエスカレーター




授業が終わって
私はテニス部の部活に向かった。


朝練の時に教えられた作業をこなしていると
あの朝の出来事を思い出す。

掃除をしただけだったに
向日さんに「ありがとう」と言われた。


不思議な感覚だった。
瑠樹に褒められたときの様な感覚

頑張って良かったと、そう自然と思えた。


しかしそう思っているのもつかの間
朝、女子生徒達に叩きのめされ
花壇の土を投げつけ、被せられた

その時に渡された手紙には

『部活の仕事が終わったら、中庭に来ること』と書かれている。


今までの経験上、指定した場所に行かないと
逆上して更にエスカレートした行動に発展するケースが多い

これ以上めんどくさくなるまえに
大人しく殴られて置けば、一時的には面倒なヒステリーに会わなくて済む。


全ての掃除を終わらせ
ユニホームを畳んでそれぞれのロッカーの前に置き
ドリンクの入ったかごをテーブルに置く。


全ての準備を整えたことを確認してから
私は部室を出ていった。


向かう先は、
手紙に書かれていた中庭。







2014/6/15[Sun]

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あきゅろす。
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