雪屑のエスカレーター
▽
ようやくなれてきたマネージャーの仕事を終えて
とりあえずは向かうと
私の回りを一瞬にして女子生徒が取り囲んだ。
「津軽さん、どうやってテニス部に取り入ったのかしら?」
いきなり囲われて第一声が明らかな、イジメますオーラを放った内容
世界が変わっても結局、同じ事の繰り返しか…
ため息をついてから、
取り囲んだ女子集団の先頭にいる
リーダーらしきの女子生徒に声をかける
「取り入って無い。むしろ取り付かれて迷惑してる」
「何よそれ、アンタは転校早々態度がデカイのよ」
更に苛立ちがこもった声で女子生徒が言うと
後ろの取り巻きの女子生徒達も、口々に言う
「顔が良いからって、いい気になるんじゃないわよ!!」
「生意気っ」
嗚呼、うるさい。
いっぺんに喋んないで欲しい
だいたい顔とか関係無いし
私は表情一変えずに女子生徒達に、淡々と思ったことを言った。
「そこまで言うなら、自分で何とかしたら?。私と喋ってるよりは効率的。それとも、よっぽど暇なの?」
暇をもて余しているとしか思えない
確実に私の方がムカつく事をされている。
「何ですって!?」
「もう一回言ってみなさいよ!」
そう言いながらも、私に掴みかかってくる女子生徒達
──結局、どこも、どんな世界になっても
私は助からない………
2014/6/15[Sun]
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