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雪屑のエスカレーター



──幸せは直ぐに消え去る。
近付けば雪みたいに溶けて無くなって
そして変わりに私の心に嫌な感情が雪みたいに降り積もる。




10階建てのマンションの屋上に向かい、フェンスに手をかける
もう、疲れてしまった…。






────────────

「おいっ、聞いているのかぁ?津軽!!」

怒鳴られて、胸ぐらを掴まれ睨み付けられる。
いつもの事だ

「聞いている…怒鳴り声は嫌でも聞こえるから。」

聞きたくなくたって、耳に入ってくる。
だいたい私がこの目の前のクラスメイトに胸ぐらを掴まれ、後々毎度の事ながら殴られるような事をした覚えがない。

「何だと!?、もう一回言ってみろ!」

そう言いながらも、掴んでいない手で思いっきり殴られる。

その様子を男子クラスメイトの背後で、私を指差し笑うクラスメイトの女子達。


……理由は色々有るけど、何故か長年虐められてしまっている。

はじめは小学校の時に、親が死んだことからの迫害
その後は、虐めを続けたい奴らが作った言い掛かりばかり

切りの無い負のサイクル

だけど私は頑張れた…。

あの日までは…。






2014/2/11[Tue]

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あきゅろす。
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