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雪屑のエスカレーター
▼向日



保健室に付くと、保険医が慌てて七美をベッドに寝かせるようにと指示を出し

俺は保健室からでて保険医から、
七美の容態確認が出来るまで待っていた。

しかし俺が保健室から待っていると
あの女子生徒と明らかなファンクラブの女子達が、俺に近付いてきた。


「ねぇ、向日くん。どういう事?、何で津軽さんを助けたの?」

彼女気取りかよ
それに自分がファンクラブの人間と言うことを、隠す様子がない

周りの女子達も、あの女子生徒の言葉に頷く。

「……演技は終わったのか?」

「だって昨日、忍足くんがバラしてたじゃない」

見てたのか、まるでストーカーだ

この女子生徒やファンクラブに吐き気がするが、
一番吐き気がするのは、
そんな奴らに騙されていた俺自身だ。


「もう、お前なんか彼女じゃねぇ」

「そんな事言っても良いの?」


女子生徒達は、勝ち誇ったように笑う

何が可笑しい!?
女子達を睨み付けると、あの女子生徒は保健室のドアを見ながら


「今更、私と離れても津軽さんは納得するかしら」

「?、何が言いたいだ」

「そのままの意味よ」

女子達はクスクスと笑い、「別れるわ」と言い去っていった。





2014/11/24[Mon]








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あきゅろす。
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