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「違うんだ!ただ隣の部屋の人とは仲良くしたいと思って挨拶に行ったら…えと名前なんだっけ?」


「宮野侑。侑って呼んでよ」


侑が納得いかない顔してるよ



「侑だな!んで侑が居たんだけど…俺を見て部屋に逃げ込んだんだ。だから追いかけて部屋の中に入ったらつまづいて侑を引っ張っちゃったんだ!」


俺と侑がジーっと見ていると顔がまた真っ赤に染め上がる


「ホントだって!ヤマシイ気持ちなんか全然ないって!そりゃあ会った時は男にしては少し可愛いなって思ったけど…でもそれだけだ!だいたい俺はノンケだ!!」


爽やかに言い切ったところなんだけどゼーゼーと苦しそうだ



「そうだったんだ…僕こそゴメンね?僕が逃げたのはソコの歩と思ったからなんだ。」


「歩?へ?何で…?」


「だって歩が恐いんだもん!まさか一緒の部屋になるとは思わなくて、少し警戒してた」


「歩が恐い?どこが恐いんだ?」


「全部だよ!全部ー!!」


「………?」



翼は分かんねぇよ


俺の本性知ってんのは侑と副会長と会長ぐらいだしな


「何で分からないんだよ!どうせこんな可愛い子のどこが恐いんだろう?とか思ってるんでしょ!」


「おおお…お、思ってねぇよ!目が猫みたいだなぁ…なんてこれっぽっちも思ってねぇ!!」


要するに俺の目は猫みたいなんだな…





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あきゅろす。
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