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ブラッド(連載1)
第六話



「痛っ!いきなり何すんだよ!?」


怜は無表情でこっちに向かってくる

「万智は喜ぶんだ…とゆうか俺が尚を好きだとか思ってんの?」


「だ、だってそうだろ!?俺は尚の恋に協力するって決めたんだよ!」

無意識に声が大きくなる

静かな教室に響きわたるので変な感じだ


「へぇ…そうなんだ」


今までに聞いた事がない低い声で怜は言った


「…ん!?ふ…!」


驚いて顔をあげると肩を掴まれて口を塞がれた


キ…ス?


「やめろよ!やめろ!!」


気持ち悪い!!


俺は必死で抵抗した


だけどビクともしない


いつもの落ち着いた優しくて皆の人気者の怜の面影はもうそこにはない


「勘違いもいい加減にしろ…俺がずっと好きだった奴は尚でも水上でもない、万智だ」


俺はその言葉に氷ついた


「何で…俺ら親友だろ?尚も怜もどうしたんだよ!?」


「親友だよ。でも俺は万智を違う目でみてた…尚も薄々気づいてたし、万智だけだよ気づかないのは」


そんな…絶望的だ


怜は自分のネクタイをとると俺の両手首を縛りつけた




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