ブラッド(連載1) * 「水上さん!俺が料理つくるから座ってていいよ」 台所に入ると凄くいい匂いがした グツグツと何かを煮込んでいるようだ 「いいえ、料理は得意なので私に任せて下さい。」 「でもさ、俺が勝手に誘った事だし…」 「いいじゃん!兄貴の作った料理なんかクソ不味くて食べらんないからな」 ヒョッコリとでてきて失礼な事を言う我が兄弟 「うるせぇよ!いちいちでてくんじゃねぇ!」 「ホントの事言いにきたんだろ!水上さんの料理を食べれるチャンス逃したくないんだよ俺は!!」 「そんなに俺の料理が食べらんないのかよ!?じゃあ一生食うんじゃねぇ!!!」 そこまで怒鳴って俺はハッとなった 水上さんが居るのについ素がでちまった 恐る恐る水上さんを見ると 「富岡くんって面白いですね。新たな一面を知っちゃいました。」 そうやって笑う水上さんは凄くキラキラと光っていた 「なあなあ兄貴…水上さんめちゃ美人じゃん」 俺の幸せな時間は見事に壊された 由貴が隣で内緒話のように言う 「当たり前だろ。俺の好きな子なんだから…」 少し赤くなって言う俺はまさに片想い中の男子だ 「ふ〜ん、俺が協力してやろっか?」 「え…マジで!?」 「大まじだよ大まじ!」 胸を張って言う由貴が神様に見える! [*前へ][次へ#] [戻る] |