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Strikers Fire -If Story-
二ページ
「はぁ〜……」
「ファルド、せっかくのピクニックなんだからもっと楽しまないとダメだよ?」
「それもそうなんだけどよ…」
その楽しまないといけないはずのピクニックで荷物を全部持たされるのはどういう事かと疑問に思うがフェイトが困りそうなので止める。

「とりあえず俺は寝る」
「向こうでなのはとヴィヴィオが待ってるのに?」
「疲れた…」
「なのはー!ファルドがヴィヴィオと遊びたくないってー!」

「アクセルシューター!」


どかーん

「…遊ばせて頂きます」

丘の向こうから飛んできた魔力弾で吹っ飛ばされる俺。ていうか卑怯だ理不尽だ。なんで俺だけ……男だからか?

「ほら行こ♪」
「そうですね…」
フェイトが差し出した手を掴み、立ち上がって丘の向こうに向かう。

そこにはなのはがレイハを持ってぷんすか怒っていた。手を繋いだヴィヴィオも同じ様にぷんすか怒ってる。

「もー!駄目だよファルドさん!ちゃんと楽しませないと!」
「だからって誘導弾撃つか普通!」
「ファルドパパも遊んでくれないと、いやー」

「うぐ…」
涙まじりに訴える姿に俺の良心が痛む。トリプルブレイカーを撃たれるくらい。
転送されてアルカン…待て、消滅してしまうじゃないか。


「分かった分かった。ちゃんと遊んでやるから、な?」
屈んでヴィヴィオの頭を撫でる。泣きそうな顔から笑顔に変わり、つられて俺も笑ってしまった。
子供って飽きないなぁ。


「よし、んじゃあ何する?」
「う〜ん、せっかくだからボール遊びでもしようか」
「家じゃ出来ないからな、中々。ボールは?」

「これ」
そう言ってフェイトが持ち出したのはサッカーボール。


ぐらいのガジェットV型。


蹴れるか!むしろケガするって!

「待ていこら!」
「大丈夫、普通のボールだから」
…確かにそうだ。フェイトがポンポン軽そうに投げるし、ちゃんと弾む。

ただのガジェット型ボールのようだ。あーびっくりしたぁ。

「フェイト、ちょっと貸してくれ」
「いいよ、はい」
受け取ってまじまじと眺める。

うん。普通のボールだ。大きさも硬度もサッカーボールだな。

『製造元スカリエッティ技術研究所(C)』

「…………………………」


アイツ何作ってんだ。

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