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Strikers Fire -If Story-
二ページ
 とりあえず近くの映画館に飾られている看板から中身を想像しながら見たいモノを探す。
恋愛ものやバトルもの。まあ何でもいいわけだが……


「ファルド、アレ見ない?」
「ん?……まあいいけど、泣くなよ」
「大丈夫大丈夫。早く行こ♪」

タイトル『子犬のマルコ』



内容は、親子で日々を過ごしていた子犬のマルコが母親と離ればなれになり、再会するまでの話。

その間、マルコは母親を探す為に色々な犬な出会い、別れて成長していく。


最後に母親と再会してハッピーエンドという感動的な動物の物語だった。








「……お前なぁ…大丈夫とか言っておきながら泣いてるじゃないか」

「う…い、いいじゃん。凄い良い話だったんだからぁ……」
未だ感動してるのか、映画館から出てくる人達の大半は泣きながら街中に戻っていく。セインも例外ではなく、まだ泣いていた。

「まあ俺も少し泣きかけたけどな……」
「どの辺り?」

「うーん…やっぱりあそこだな。あの崖の辺りの展開」
「今まで会った犬が助ける場所?」
「そうそこ。その後のマルコの台詞で泣きかけた…」
「あそこはアタシも少しジーンて来たなぁ…」

「だけどお前最後の再会する辺り普通に泣いてただろう」

「う……」

「とにかく、涙を拭け」
セインの涙を指で拭う。柔らかい感触に少しドキドキしたが、恋人同士だから別に良いよなこれくらい。

「セインが泣いたままだと俺が泣かせたみたいな感じして罪悪感出てくる…」
「うん…ごめん。ありがと♪」
照れた微笑みを返された。もー可愛くて仕方ないなコイツは…。

のろけだよ悪いか。


「さて、どうする?昼飯近くなってきたけど…」
「んー…遊園地行く途中のお店で食べない?」
「別に構わないぞ。んじゃー適当に探すか…」

とまぁそんな感じで見つけたお店が、ファミレス。

家族連れが店内で食事をとる中、セインを連れて案内されたテーブルに座る。メニューはごく平凡なものばかりだが、そこがいい。

「ん〜〜…何食べようかな…」
「そうだな…」
二人でメニューを見ながら注文の品を考える。顔が近いぞ顔が。

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あきゅろす。
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