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Strikers Fire -If Story-
十ページ
「ファルド殿」
「ん?」
「その……」
「……?」
「………………」
「なんだ?」
「……〜〜ッ!?」
 何もしていないのにみるみる顔が茹で上がっていくチンク。頭から煙を吹く程に赤い。ヤカンを置いたら沸騰しそうな位に。

「お、おおおぉぉ……お、おに……」
「鬼?ロアか?」
「おに…おにぃ……お兄ちゃん…と、呼んでみたいのだがいいだりゅ★○¥◇〓@§!」
後半かみまくりである。何語だそれは、宇宙人と会話する気かチンク。
ファルドは呆気に取られたのか固まっていた。

「…お兄ちゃん……」
「う、うむぅ……いかんか?」

「……呼びたかったら、好きに呼んだらいいじゃないか……」

なんだこの兄妹プレイ。…失礼。

「…お兄ちゃん……」
「ん…何か恥ずかしいな」
「ファルド…お兄ちゃん」
「それは…くすぐったい」
「な、なら…ファルド兄で…」
「分かった」

何に対して分かったんだファルド。服を手に、あれこれ考える内に緊張も解れてきたのか会話も弾むようになってくる。


「ファル兄殿、こういうのはどうだろうか?」
「う〜ん、もう少し可愛い奴も見てみたいな俺は。こういうのとかどうだ?」
「姉に…私に似合うだろうか?」
「多分な。チンク可愛いし」
「そ、そうか…?」

スカートを手に、再び試着室へ入るチンク。ファルドは目星を着けた服を手に待っていた。

(にしてもお兄ちゃんねぇ…?こんなところ知り合いに見つかったら妹願望のあるロリコンじゃねえか…)
等と冗談を心中で呟きながら周囲を見渡す。特に知り合いは……





いた。

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あきゅろす。
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