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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
五ページ
「んなデカイ奴の的になんかなるかよ!」
スバルの様にジェットエッジで地を走って一気に距離を縮めていく。
 チンクがクナイに似た形状のナイフを取り出してノーヴェの後を追う。

ルーツは飛び上がると同時に地面に向けてライフルを打ち込む。
放たれた赤色の弾丸は土煙を上げた。


ロードは二刀流のディードの剣を防ぎ、ウェンディの射撃に当たらない様に上手く立ち回りながら戦う。

「ちょこまか鬱陶しいッスね!」

《……》
騎士鎧の兜、ロードの目が光り、急に移動した。その先には土煙が上がっている。


「この程度で足止めのつもりかよ」
煙幕を抜けたノーヴェ目がけて振られる大剣。
すぐに防御すると、チンクがナイフを投げる。

そこから下がったロードの眼前でナイフが起爆して吹き飛ばされた。
左手で地面を引っ掻きながら止まる。

《……》
ルーツが片腕でディードを狙い撃つ。
その射撃を避けて、ウェンディのエリアルキャノンが反撃してくる。

右腕の掌で魔力の障壁を作り、防いだ。

後ろに数歩下がったルーツとロードの背中がぶつかる。

《……》
《……》
二体は、肩越しに互いの顔を見ると頷きあって再び武装を構えた。
その目が強く輝き、背中を離す。

造られたばかりだが、命を預け合う二人の姿は互いを仲間として認めていた。



ロードの剣捌きはディードに引けをとらず、ウェンディの射撃を正確に弾き続ける。

ルーツの射撃はノーヴェの足を止め、チンクの援護を妨げていた。


二刀流の一撃がロードを弾き、ノーヴェの蹴りがルーツを吹っ飛ばす。

背中のぶつかる瞬間、二体は体を回転させて相手へ突撃した。

勢いのついた左肩の体当たりにノーヴェが吹き飛ぶ。

薙払う砲撃が援護防御に来たウェンディを吹き飛ばす。


「…これは中々手強い。だが、あの時の程ではないな。二体の連携に注意しながら行くぞ!」
チンクの声に頷き、ノーヴェ、ウェンディ、ディードは一層警戒しながら二体を抑える。


そんな折、なのはとノルドの射撃戦は平行線を辿っていた。

「アクセル、シュート!」

桜色の光弾がノルドに向かっていく。

ヴァルキリーを持ったまま走り、障害物を使って確実に迎撃していき、反撃する。

「こいつは、辛いかも…!」
空からの射撃に思わぬ苦戦をするノルドが呟いた。

《fly Snow》
トリガーを引いた瞬間、ライフルから直線に伸びる白色の魔法。

横に避け、続けて射撃を撃とうとした矢先に背後の弾丸が降り注いできた。

「これって…」
避けながら、なのはは良く似た射撃を思い出して困惑してしまう。

「全く、これと渡り合ってたファルドはホントに化け物だよ」
呟きながらカートリッジを一発。ミッドチルダ式の魔方陣を展開させて降り注ぐ魔力弾を操作する。

「ファルド…?」
「気にしない気にしない」
「それって…」
聞こうとした瞬間、周囲に落ちていった魔力の弾丸がなのはに集中して帰ってきた。

急ぎ、防ごうとして体に異変が起こる。

「…っ」
ズキリ、と左手に痛みが走った。
代わりに右手でシールドを張るが、破られてしまう。

「…まだ、少しダメージが残ってる。…でも弱音なんか、はいてられない!」
 左手でRHをしっかり握りしめ、先端をノルドに突き付ける。

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