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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
四ページ
その先では、黒煙が空に立ち上ぼり地上の異変を知らせていた。











「…くっ…!何が、狙いだ」

「さぁね?俺には分からないよ」
「くそ……!」
傷ついた局員は、そのまま意識を失って倒れる。

「お疲れさま、二人共。コレなら上出来だ」
銀髪を揺らして振り向いた先には、左右非対称の人形が立っていた。


《……》
右肩が突出し、大剣を担いだシャープな人形。
最低限の装甲を施された灰色の機体。

《……》
左肩が盾の様な形状をし、ライフルを手で持った人形。
両足が厚い装甲で覆われた灰色の機体。


この二体はノルドが直に設計したフレームデバイスである。

「さて、来るかな…管理局のエース達は。どう思う?ルーツ、ロード」

《……》
大剣を持ったロードは肩を竦めて見せ、大剣を背中のバックパックの右側面にマウントしてルーツへ振り向く。

《……》
 銃身を一つにしたライフルの形状は大砲の様に大きい。ルーツはそれをバックパックの左側面にマウントすると首を傾げた。

人格は有るが、殆ど喋らない二人の行動はシャドウ達に比べると人に近い。
手足で伝えたい事を伝えられる。

 その二人の動きに、ノルドは苦笑してペンダントを取り出す。

「シャドウよりも俺は二人の方が好みかね。見てて楽しいよ」
《……》
その言葉に軽い礼で返すロード。感謝の意志表明らしい。

「…っと、来た来た。ルーツ、ロード。戦闘準備OK?」

それに対し、武装を構える二体。いつでもいける様だ。

「了解。それなら行きますか、ヴァルキリー」
《YES.daddy》
右手に十字架のライフルを持ったノルドの前に、ロードが出る。
 空と陸。同時にやってきたのは、なのはとナンバーズ数名だ。



「…また、新しいタイプ」
三人を目の前に、なのはが地上へ降りる。
 チンク、ノーヴェ、ウェンディ、ディードの四人がそれぞれ並ぶ。

「どうもこんにちはー。今日は天気が良いね」

「…目的は?」

「あらら…無視か。目的ねぇ…?」
ロードが大剣を両手で握り、構える。
ルーツの左目に狙撃用のスコープが下りて視界を塞ぐ。

ノルドもまた、ヴァルキリーを肩に担いだ。

「生憎ですが、答えられませんので力づくでどうぞ?」

「皆は人型を。私があの人を抑えるまで頑張って」

「了解ッス♪」
 真っ先に答えたウェンディは自分の身長を越す大きな盾を持ち、ロードを狙う。

「ルーツ、ロード。俺はあの白服を狙い撃つ。援護はするけど期待しないでくれよ」

《……》
《……》
それに二人は頷く。そして、ロード目がけてウェンディの射撃が飛んできた。


大剣にしては細い剣が、青い魔力刃を発生させて数発を防ぐ。
そして、ディードが援護射撃の中を走る。


「行くぞ、ノーヴェ。敵の的にはなるなよ」
「分かってるよ、チンク姉」
 ルーツはライフルを構えてノーヴェを狙う。

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